日本人メジャーリーガー野手を、個人打撃成績上位3年限定で比較する統計ランキング

日本人メジャーリーガー野手を、個人打撃成績上位3年限定で比較する統計ランキング

これまで多くの日本人選手がプレーしてきたメジャーリーグベースボール(MLB)ですが、どれだけ華々しく活躍していても、スポーツ選手の宿命として年齢との戦いがあり、多くの場合ある年齢をピークにして加齢とともに成績は下降します。
ならば、最も輝いた3年にスポットを当て、その間の打撃成績を比較してみようと考えたのがこのページです。
なぜ3年かといえば、石の上にも三年と言うように、活躍の度合いはさておき3シーズンは続けたその忍耐強さと逞しさ、そして少なくともその間は戦力と見做されていたことに敬意を表したことによります。また、3年に限定することで、通算成績とは違った様子になりうることもあるからです。
ちなみに2023年シーズン終了時点でメジャーリーグで試合出場のある日本人野手(二刀流を含む)は19人で、その内3シーズン以上プレーしたのは13人です。
なお、本項目で対象となるのは、下記のすべての条件に該当する者とし、扱う記録はメジャーリーグのレギュラーシーズンの成績に限ります。

  1. メジャーリーグで3シーズン以上で出場(1試合でも出場していれば1シーズンにカウントし、メジャー契約でも未出場はカウントしない)。
  2. 野手または二刀流で登録。

対象とするのは、打率、本塁打、打点、得点、安打、塁打、四球、盗塁、打席、OPSです。
各項目の順位は「平均」または「合計」に基づきます。
各選手で同一成績が複数シーズンあった場合は、便宜上達成が早いシーズンを上位としています。
通算成績が0回の場合は未記載です。
2023年シーズン終了時点のMajor League Baseball (MLB)公表の記録に基づきます。
敬称は省略します。

本ページは野手の打撃成績を比較したものです。投手の上位3年限定投球成績比較はこちらのページを、野手・投手のWAR及び在籍シーズン数の比較はこちらのページをご覧ください。

打率

規定打席に到達したシーズンのみが対象であり、在籍が3シーズン以上でも、規定打席到達が3シーズン未満の場合は未記載です。規定打席は所属チームの試合数の3.1倍です。
平均は1位~3位までの単純平均のため、公式記録とは異なります。小数第四位を四捨五入しています。

順位 選手名 1位 2位 3位 平均
1 イチロー .372 (2004) .352 (2009) .351 (2007) .358
2 松井秀喜 .305 (2005) .298 (2004) .287 (2003) .297
3 青木宣親 .288 (2012) .286 (2013) .285 (2014) .286
4 大谷翔平 .304 (2023) .273 (2022) .257 (2021) .278
5 井口資仁 .281 (2006) .278 (2005) .267 (2007) .275
6 福留孝介 .262 (2011) .259 (2009) .257 (2008) .259
  • イチローの2004年の.372は同シーズンのアメリカンリーグ1位(首位打者)。

規定打席到達3シーズン以上がわずかに6人しかいないことが、レギュラーとして3シーズン以上プレーするのがいかに難しいかを物語っています。その中でもイチローの打率は傑出しており、2004年の.372は21世紀のメジャーリーグ全体で最高打率です。
ちなみに大谷翔平と井口資仁を除く4人が日本プロ野球(NPB)時代に首位打者を獲得しています。それぞれ、イチロー7回、松井秀喜1回、青木宣親3回、福留孝介2回。

本塁打(ホームラン)

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 大谷翔平 46 (2021) 44 (2023) 34 (2022) 124
2 松井秀喜 31 (2004) 28 (2009) 25 (2007) 84
3 井口資仁 18 (2006) 15 (2005) 9 (2007) 42
4 城島健司 18 (2006) 14 (2007) 9 (2009) 41
5 イチロー 15 (2005) 13 (2003) 11 (2009) 39
6 福留孝介 13 (2010) 11 (2009) 10 (2008) 34
7 青木宣親 10 (2012) 8 (2013) 5 (2015) 23
8 松井稼頭央 9 (2009) 7 (2004) 6 (2008) 22
9 新庄剛志 10 (2001) 9 (2002) 1 (2003) 20
10 筒香嘉智 8 (2020) 8 (2021) 2 (2022) 18
11 岩村明憲 7 (2007) 6 (2008) 2 (2010) 15
12 田口壮 8 (2005) 3 (2003) 3 (2004) 14
13 川﨑宗則 1 (2013) - - 1
  • 大谷翔平の2023年の44本塁打は同シーズンのアメリカンリーグ1位(最多本塁打/本塁打王)。
  • 青木宣親は2017年も5本塁打。
  • 田口壮は2007年も3本塁打。

こうして一覧にすると、シーズンで20本塁打以上打った選手が大谷翔平と松井秀喜しかいないことがわかります。
日本プロ野球(NPB)時代の2016年に44本塁打で本塁打王を獲得したこともある筒香嘉智の成績には寂しさを覚えます。

打点(RBI)

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 松井秀喜 116 (2005) 108 (2004) 106 (2003) 330
2 大谷翔平 100 (2021) 95 (2022) 95 (2023) 290
3 イチロー 69 (2001) 68 (2005) 68 (2007) 205
4 井口資仁 71 (2005) 67 (2006) 43 (2007) 181
5 城島健司 76 (2006) 61 (2007) 39 (2008) 176
6 福留孝介 58 (2008) 54 (2009) 44 (2010) 156
7 青木宣親 50 (2012) 43 (2014) 37 (2013) 130
8 松井稼頭央 46 (2009) 44 (2004) 37 (2007) 127
9 田口壮 53 (2005) 31 (2006) 30 (2007) 114
10 岩村明憲 48 (2008) 34 (2007) 22 (2009) 104
11 新庄剛志 56 (2001) 37 (2002) 7 (2003) 100
12 筒香嘉智 32 (2021) 24 (2020) 19 (2022) 75
13 川﨑宗則 24 (2013) 17 (2014) 7 (2012) 48

大台(主軸打者の証し?)と言われる100打点を3シーズン、しかも連続で達成している松井秀喜は立派です。
日本プロ野球(NPB)時代の2016年に110打点で打点王を獲得したこともある筒香嘉智の成績には寂しさを覚えます。

得点

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 イチロー 127 (2001) 111 (2002) 111 (2003) 349
2 松井秀喜 109 (2004) 108 (2005) 100 (2007) 317
3 大谷翔平 103 (2021) 102 (2023) 90 (2022) 295
4 井口資仁 97 (2006) 74 (2005) 67 (2007) 238
5 青木宣親 81 (2012) 80 (2013) 63 (2014) 224
6 福留孝介 79 (2008) 79 (2009) 59 (2011) 217
7 松井稼頭央 84 (2007) 65 (2004) 58 (2008) 207
8 岩村明憲 91 (2008) 82 (2007) 28 (2009) 201
9 城島健司 61 (2006) 52 (2007) 29 (2008) 142
10 田口壮 48 (2007) 46 (2006) 45 (2005) 139
11 新庄剛志 46 (2001) 42 (2002) 10 (2003) 98
12 川﨑宗則 31 (2014) 27 (2013) 13 (2012) 71
13 筒香嘉智 27 (2020) 27 (2021) 11 (2022) 65
  • イチローは2005年と2007年も111得点。
  • 青木宣親は2016年も63得点。

安打

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 イチロー 262 (2004) 242 (2001) 238 (2007) 742
2 松井秀喜 192 (2005) 179 (2003) 174 (2004) 545
3 青木宣親 171 (2013) 150 (2012) 140 (2014) 461
4 大谷翔平 160 (2022) 151 (2023) 138 (2021) 449
5 井口資仁 156 (2006) 142 (2005) 124 (2007) 422
6 福留孝介 139 (2010) 129 (2008) 129 (2009) 397
7 岩村明憲 172 (2008) 140 (2007) 67 (2009) 379
8 城島健司 147 (2006) 139 (2007) 86 (2008) 372
9 松井稼頭央 125 (2004) 119 (2009) 118 (2007) 362
10 田口壮 114 (2005) 89 (2007) 84 (2006) 287
11 新庄剛志 107 (2001) 86 (2002) 22 (2003) 215
12 川﨑宗則 62 (2014) 55 (2013) 20 (2012) 137
13 筒香嘉智 50 (2021) 31 (2020) 29 (2022) 110
  • イチローの2004年の262安打はメジャーリーグ記録、2001年の242安打は同新人記録。

塁打

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 大谷翔平 325 (2023) 318 (2021) 304 (2022) 947
2 イチロー 320 (2004) 316 (2001) 297 (2009) 933
3 松井秀喜 312 (2005) 305 (2004) 271 (2003) 888
4 井口資仁 234 (2006) 224 (2005) 186 (2007) 644
5 青木宣親 225 (2012) 221 (2013) 177 (2014) 623
6 福留孝介 210 (2009) 196 (2011) 190 (2008) 596
7 城島健司 228 (2006) 210 (2007) 126 (2008) 564
8 岩村明憲 238 (2008) 202 (2007) 90 (2009) 530
9 松井稼頭央 182 (2004) 170 (2009) 166 (2007) 518
10 田口壮 163 (2005) 113 (2007) 111 (2006) 387
11 新庄剛志 162 (2001) 134 (2002) 28 (2003) 324
12 筒香嘉智 88 (2021) 62 (2020) 39 (2022) 189
13 川﨑宗則 74 (2013) 71 (2014) 21 (2012) 166

四球

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 大谷翔平 96 (2021) 95 (2023) 72 (2022) 259
2 福留孝介 93 (2009) 81 (2008) 64 (2010) 238
3 松井秀喜 88 (2004) 73 (2007) 67 (2010) 228
4 イチロー 68 (2002) 51 (2008) 49 (2007) 168
5 井口資仁 59 (2006) 57 (2007) 47 (2005) 163
6 岩村明憲 70 (2008) 58 (2007) 31 (2010) 159
7 青木宣親 55 (2013) 43 (2012) 43 (2014) 141
8 松井稼頭央 40 (2004) 37 (2008) 34 (2004) 111
9 田口壮 32 (2006) 23 (2007) 20 (2005) 75
10 筒香嘉智 29 (2021) 26 (2020) 19 (2022) 74
11 川﨑宗則 32 (2013) 22 (2014) 8 (2012) 62
12 新庄剛志 25 (2001) 24 (2002) 6 (2003) 55
13 城島健司 20 (2006) 19 (2008) 15 (2007) 54
  • イチローは2006年と2007年も49四球。
  • 松井稼頭央は2009年も34四球。

城島健司は打席数に比して四球が少ないです。

盗塁

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 イチロー 56 (2001) 45 (2006) 43 (2008) 144
2 松井稼頭央 32 (2007) 20 (2008) 19 (2009) 71
3 青木宣親 30 (2012) 20 (2013) 17 (2014) 67
4 大谷翔平 26 (2021) 20 (2023) 12 (2019) 58
5 井口資仁 15 (2005) 14 (2007) 11 (2006) 40
6 岩村明憲 12 (2007) 9 (2009) 8 (2008) 29
6 田口壮 11 (2006) 11 (2005) 7 (2007) 29
8 福留孝介 12 (2008) 7 (2010) 6 (2009) 25
9 川﨑宗則 7 (2013) 2 (2012) 2 (2016) 11
10 新庄剛志 5 (2002) 4 (2001) - 9
10 松井秀喜 4 (2007) 3 (2004) 2 (2003) 9
12 城島健司 3 (2006) 2 (2008) 2 (2009) 7
  • イチローの2001年の56盗塁は同シーズンのアメリカンリーグ1位(最多盗塁/盗塁王)。
  • 松井秀喜は2005年も2盗塁。

日本プロ野球(NPB)時代の2004年に42盗塁で盗塁王を獲得したこともある川﨑宗則の成績には寂しさを覚えます。

打席

順位 選手名 1位 2位 3位 合計
1 イチロー 762 (2004) 752 (2006) 749 (2008) 2,263
2 松井秀喜 704 (2005) 695 (2003) 680 (2004) 2,079
3 大谷翔平 666 (2022) 639 (2021) 599 (2023) 1,904
4 青木宣親 674 (2013) 588 (2012) 549 (2014) 1,811
5 福留孝介 603 (2009) 603 (2011) 590 (2008) 1,796
6 井口資仁 627 (2006) 582 (2005) 533 (2007) 1,742
7 岩村明憲 707 (2008) 559 (2007) 260 (2009) 1,526
8 松井稼頭央 533 (2009) 509 (2004) 453 (2007) 1,495
9 城島健司 542 (2006) 513 (2007) 409 (2008) 1,464
10 田口壮 424 (2005) 361 (2006) 340 (2007) 1,125
11 新庄剛志 438 (2001) 398 (2002) 114 (2003) 950
12 川﨑宗則 289 (2013) 274 (2014) 115 (2012) 678
13 筒香嘉智 262 (2021) 193 (2022) 185 (2020) 640

メジャーリーグのレギュラーシーズンは例外を除き年間162試合ですから、全試合出場したとして、1試合3打席で3×162=486打席、同4打席で4×162=648打席、同5打席で5×162=810打席になります。また、規定打席は所属チームの試合数の3.1倍ですから、162×3.1=502.2になります(2008年までは切り捨て、以降は四捨五入)。
ちなみに日本プロ野球(NPB)は年間143試合です。

OPS(On-base plus slugging)

平均は1位~3位までの単純平均のため、公式記録とは異なります。小数第四位を四捨五入しています。

OPSは、出塁率と長打率の合計です。
参考ウィキペディア

順位 選手名 1位 2位 3位 平均
1 大谷翔平 1.066 (2023) .964 (2021) .925 (2018) .985
2 松井秀喜 .912 (2004) .887 (2006) .876 (2009) .892
3 イチロー .869 (2004) .851 (2009) .838 (2001) .853
4 田口壮 .871 (2002) .829 (2003) .756 (2004) .819
5 福留孝介 .810 (2010) .796 (2009) .738 (2008) .781
6 井口資仁 .780 (2005) .774 (2006) .747 (2007) .767
7 青木宣親 .788 (2012) .737 (2016) .733 (2015) .753
8 松井稼頭央 .781 (2008) .747 (2007) .727 (2004) .752
9 岩村明憲 .770 (2007) .745 (2009) .729 (2009) .748
10 城島健司 .783 (2006) .755 (2007) .702 (2009) .747
11 川﨑宗則 .891 (2016) .634 (2013) .623 (2014) .716
12 筒香嘉智 .709 (2020) .690 (2021) .478 (2022) .626
13 新庄剛志 .725 (2001) .664 (2002) .484 (2003) .624

在籍3シーズン未満(野手)

  • 中村紀洋(2005年)
  • 西岡剛(2011年~2012年)
  • 田中賢介(2013年)
  • 秋山翔吾(2020年~2021年)
  • 鈴木誠也(2022年~)
  • 吉田正尚(2023年~)
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