ノーヒットノーランの確率!統計から読み解く、何試合観戦すれば遭遇できるのか?

ノーヒットノーランの確率!統計から読み解く、何試合観戦すれば遭遇できるのか?

野球で滅多に達成されないノーヒットノーラン(無安打無得点試合)の”滅多”とは、実際はどの程度の割合なのでしょうか。
その割合は詰まるところ、当該試合数に足を運べば、理論上は観戦できることを意味します。
2リーグ制以降の1950年~最新の2023年までの統計から読み解きます。
なお、本項目でのノーヒットノーラン(無安打無得点試合)は、下記の条件に該当するものとします。

  1. 日本プロ野球(NPB)の一軍のレギュラーシーズンに限る。
  2. 先発投手が試合開始から9回または延長戦終了まで投げ切った(完投)場合に限る。
  3. 自チームが勝利した場合に限る。
  4. 完全試合(パーフェクトゲーム)を含む。

表中の「L」はリーグ、「セ」はセントラル・リーグ(セ・リーグ)、「パ」はパシフィック・リーグ(パ・リーグ)、「全」はリーグ全体、「NN」はノーヒットノーラン、「割合」は試合数とノーヒットノーラン数の割合を表します。
打率及び防御率は各チームの単純平均で算出していますが、年によっては同一リーグ内であってもチームによって試合数が異なりますし、また各年でも試合数が異なります。
防御率は小数第三位を、打率及び割合は小数第四位を四捨五入しています。
2023年シーズン終了時点の日本プロ野球機構公表の記録に基づきます。
敬称は省略します。

1950年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
1950 553 1 .265 4.13 0.181%、1/553
420 0 .260 3.78 0%、0/420
973 1 .263 3.97 0.103%、1/973
1951 386 1 .263 3.88 0.259%、1/386
358 0 .246 3.12 0%、0/358
744 1 .255 3.50 0.134%、1/744
1952 420 2 .252 3.28 0.476%、1/210
403 1 .254 3.41 0.248%、1/403
823 3 .253 3.35 0.365%、1/274
1953 385 0 .255 3.39 0%、0/385
420 0 .247 2.96 0%、0/420
805 0 .251 3.16 0%、0/805
1954 390 0 .254 3.13 0%、0/390
490 1 .242 2.99 0.204%、1/490
880 1 .247 3.05 0.114%、1/880
1955 390 1 .236 2.66 0.256%、1/390
569 2 .246 3.00 0.351%、1/285
959 3 .242 2.85 0.313%、1/320
1956 390 2 .225 2.45 0.513%、1/195
616 0 .232 2.63 0%、0/616
1,006 2 .229 2.56 0.199%、1/503
1957 390 2 .228 2.61 0.513%、1/195
462 0 .235 2.77 0%、0/462
852 2 .232 2.69 0.235%、1/426
1958 390 0 .231 2.68 0%、0/390
390 1 .236 2.83 0.256%、1/390
780 1 .233 2.76 0.128%、1/780
1959 390 0 .230 2.83 0%、0/390
408 0 .242 2.96 0%、0/408
798 0 .236 2.90 0%、0/798
10年 4,084 9 .245 3.15 0.220%、1/454
4,536 5 .244 3.04 0.110%、1/907
8,620 14 .244 3.09 0.162%、1/615

ノーヒットノーラン達成者

1950年
藤本英雄(巨人)
1951年
金田正一(国鉄)
1952年
林義一(大映)、真田重蔵(阪神)、大友工(巨人)
1954年
山下登(近鉄)
1955年
杉下茂(中日)、大津守(西鉄)、武智文雄(近鉄)
1956年
大脇照夫(国鉄)、宮地惟友(国鉄)
1957年
金田正一(国鉄)、大矢根博臣(中日)
1958年
西村貞朗(西鉄)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.9回、パ・リーグが0.5回、リーグ全体が1.4回でした。

セ・リーグは、1950年が8チーム、1951年及び1952年が7チームで、1953年から現在まで続く6チーム制になりました。
パ・リーグは、1950年~1954年が7チーム、1955年及び1956年が8チーム、1957年が7チームで、1958年から現在まで続く6チーム制になりました。

1960年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
1960 390 1 .232 2.82 0.256%、1/390
402 0 .246 3.02 0%、0/402
792 1 .239 2.92 0.126%、1/792
1961 390 1 .236 2.68 0.256%、1/390
420 0 .248 3.16 0%、0/420
810 1 .242 2.92 0.123%、1/810
1962 401 0 .231 2.64 0%、0/401
398 0 .250 3.19 0%、0/398
799 0 .240 2.92 0%、0/799
1963 420 0 .244 3.15 0%、0/420
450 0 .244 3.10 0%、0/450
870 0 .244 3.12 0%、0/870
1964 420 1 .245 3.19 0.238%、1/420
450 1 .250 3.19 0.222%、1/450
870 2 .247 3.19 0.23%、1/435
1965 420 2 .235 2.78 0.476%、1/210
420 0 .240 3.09 0%、0/420
840 2 .238 2.93 0.238%、1/420
1966 401 1 .237 2.94 0.249%、1/401
404 2 .238 2.89 0.495%、1/202
805 3 .238 2.91 0.373%、1/268
1967 406 1 .245 3.19 0.246%、1/406
405 1 .243 3.06 0.247%、1/405
811 2 .244 3.13 0.247%、1/406
1968 401 2 .239 3.27 0.499%、1/201
406 1 .244 3.26 0.246%、1/406
807 3 .242 3.27 0.372%、1/269
1969 390 0 .232 3.16 0%、0/390
390 1 .246 3.23 0.256%、1/390
780 1 .239 3.20 0.128%、1/780
10年 4,039 9 .238 2.98 0.223%、1/449
4,145 6 .245 3.12 0.145%、1/691
8,184 15 .241 3.05 0.183%、1/546

ノーヒットノーラン達成者

1960年
島田源太郎(大洋)
1961年
森滝義巳(国鉄)
1964年
井上善夫(西鉄)、中山義朗(西鉄)
1965年
ジーン・バッキー(阪神)、外木場義郎(広島)
1966年
佐々木吉郎(大洋)、田中勉(西鉄)、清俊彦(西鉄)
1967年
若生忠男(西鉄)、堀内恒夫(巨人)
1968年
城之内邦雄(巨人)、鈴木啓示(近鉄)、外木場義郎(広島)
1969年
成田文男(ロッテ)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.9回、パ・リーグが0.6回、リーグ全体が1.5回でした。

1969年から両リーグ及び全チームの試合数が原則として統一されました。

1970年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
1970 390 2 .234 2.93 0.513%、1/195
390 1 .246 3.59 0.256%、1/390
780 3 .240 3.26 0.385%、1/260
1971 390 1 .230 2.85 0.256%、1/390
390 2 .253 3.78 0.513%、1/195
780 3 .242 3.32 0.385%、1/260
1972 390 1 .245 3.45 0.256%、1/390
390 0 .256 3.70 0%、0/390
780 1 .251 3.58 0.128%、1/780
1973 390 1 .237 3.00 0.256%、1/390
390 2 .254 3.58 0.513%、1/195
780 3 .246 3.29 0.385%、1/260
1974 390 0 .249 3.55 0%、0/390
390 0 .247 3.49 0%、0/390
780 0 .248 3.52 0%、0/780
1975 390 0 .252 3.38 0%、0/390
390 1 .254 3.42 0.256%、1/390
780 1 .253 3.40 0.128%、1/780
1976 390 1 .265 4.00 0.256%、1/390
390 1 .256 3.34 0.256%、1/390
780 2 .260 3.67 0.256%、1/390
1977 390 0 .271 4.34 0%、0/390
390 0 .255 3.42 0%、0/390
780 0 .263 3.88 0%、0/780
1978 390 0 .269 4.25 0%、0/390
390 1 .265 3.68 0.256%、1/390
780 1 .267 3.97 0.128%、1/780
1979 390 0 .262 4.06 0%、0/390
390 0 .274 4.23 0%、0/390
780 0 .268 4.15 0%、0/780
10年 3,900 6 .251 3.58 0.154%、1/650
3,900 8 .256 3.62 0.205%、1/488
7,800 14 .254 3.60 0.179%、1/557

ノーヒットノーラン達成者

1970年
渡辺秀武(巨人)、鬼頭洋(大洋)、佐々木宏一郎(近鉄)
1971年
藤本和宏(広島)、高橋善正(東映)、鈴木啓示(近鉄)
1972年
外木場義郎(広島)
1973年
高橋直樹(日拓)、江夏豊(阪神)、八木沢荘六(ロッテ)
1975年
神部年男(南海)
1976年
加藤初(巨人)、戸田善紀(阪急)
1978年
今井雄太郎(阪急)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.6回、パ・リーグが0.8回、リーグ全体が1.4回でした。

1980年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
1980 390 0 .260 3.64 0%、0/390
390 0 .273 4.64 0%、0/390
780 0 .266 4.14 0%、0/780
1981 390 0 .265 3.71 0%、0/390
390 0 .269 4.01 0%、0/390
780 0 .267 3.86 0%、0/780
1982 390 0 .254 3.42 0%、0/390
390 0 .259 3.85 0%、0/390
780 0 .256 3.63 0%、0/780
1983 390 0 .270 4.13 0%、0/390
390 0 .270 4.26 0%、0/390
780 0 .270 4.19 0%、0/780
1984 390 0 .269 4.10 0%、0/390
390 0 .265 4.38 0%、0/390
780 0 .267 4.24 0%、0/780
1985 390 0 .272 4.28 0%、0/390
390 2 .272 4.69 0.513%、1/195
780 2 .272 4.48 0.256%、1/390
1986 390 1 .259 3.58 0.256%、1/390
390 0 .270 4.17 0%、0/390
780 1 .265 3.88 0.128%、1/780
1987 390 0 .263 3.87 0%、0/390
390 0 .263 3.76 0%、0/390
780 0 .263 3.82 0%、0/780
1988 390 0 .256 3.48 0%、0/390
390 0 .260 3.75 0%、0/390
780 0 .258 3.62 0%、0/780
1989 390 0 .260 3.57 0%、0/390
390 0 .266 4.24 0%、0/390
780 0 .263 3.90 0%、0/780
10年 3,900 1 .263 3.78 0.026%、1/3,900
3,900 2 .267 4.17 0.051%、1/1,950
7,800 3 .265 3.98 0.038%、1/2,600

ノーヒットノーラン達成者

1985年
郭泰源(西武)、田中幸雄(日本ハム)
1986年
近藤真一(中日)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.1回、パ・リーグが0.2回、リーグ全体が0.3回でした。

他の10年間と比較して極端に少ない3回であり、セ・リーグに至っては1回でした。さらにセ・リーグは前後を見渡しますと、直前が1976年で直後が1992年ですから、1977年~1991年の15年間で1回でした。ちなみにこの1回を達成した近藤真一は、史上唯一の一軍公式戦初登板でのノーヒットノーランという快挙を成し遂げましたが、その後は成績が伸び悩み、プロ通算は12勝に留まりました。
1988年から巨人と日本ハムが、初のドーム球場である東京ドームを本拠地にしました。以降1990年代にドーム球場が次々と誕生しました。

1990年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
1990 393 0 .262 3.90 0%、0/393
390 1 .264 4.26 0.256%、1/390
783 1 .263 4.08 0.128%、1/783
1991 393 0 .256 3.76 0%、0/393
390 0 .259 3.88 0%、0/390
783 0 .257 3.82 0%、0/783
1992 392 1 .256 3.61 0.255%、1/392
390 0 .259 3.90 0%、0/390
782 1 .257 3.75 0.128%、1/782
1993 394 0 .252 3.59 0%、0/394
390 0 .255 3.58 0%、0/390
784 0 .253 3.59 0%、0/784
1994 390 1 .260 3.71 0.256%、1/390
390 0 .271 4.20 0%、0/390
780 1 .265 3.96 0.128%、1/780
1995 391 1 .255 3.92 0.256%、1/391
390 2 .248 3.47 0.513%、1/195
781 3 .252 3.70 0.384%、1/260
1996 390 1 .265 4.06 0.256%、1/390
390 1 .258 3.73 0.256%、1/390
780 2 .262 3.89 0.256%、1/390
1997 407 1 .255 3.85 0.246%、1/407
405 0 .266 3.89 0%、0/405
812 1 .261 3.87 0.123%、1/812
1998 406 1 .259 3.67 0.246%、1/406
405 0 .265 3.92 0%、0/405
811 1 .262 3.80 0.123%、1/811
1999 405 1 .268 4.12 0.247%、1/405
405 0 .259 3.90 0%、0/405
810 1 .263 4.01 0.123%、1/810
10年 3,961 7 .259 3.82 0.177%、1/566
3,945 4 .260 3.87 0.101%、1/986
7,906 11 .260 3.85 0.139%、1/719

ノーヒットノーラン達成者

1990年
柴田保光(日本ハム)
1992年
湯舟敏郎(阪神)
1994年
槙原寛己(巨人)
1995年
西崎幸広(日本ハム)、佐藤義則(オリックス)、テリー・ブロス(ヤクルト)
1996年
渡辺久信(西武)、野口茂樹(中日)
1997年
石井一久(ヤクルト)
1998年
川尻哲郎(阪神)
1999年
佐々岡真司(広島)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.7回、パ・リーグが0.4回、リーグ全体が1.1回でした。

2000年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
2000 407 1 .262 3.91 0.246%、1/407
405 1 .264 4.41 0.247%、1/405
812 2 .263 4.16 0.246%、1/406
2001 420 0 .263 3.78 0%、0/420
420 0 .264 4.36 0%、0/420
840 0 .264 4.07 0%、0/840
2002 420 1 .257 3.58 0.238%、1/420
420 0 .255 3.69 0%、0/420
840 1 .256 3.64 0.119%、1/840
2003 420 0 .270 4.15 0%、0/420
420 0 .276 4.65 0%、0/420
840 0 .273 4.40 0%、0/840
2004 414 1 .275 4.39 0.242%、1/414
399 0 .278 4.69 0%、0/399
813 1 .276 4.54 0.123%、1/813
2005 438 0 .270 4.11 0%、0/438
408 0 .267 4.07 0%、0/408
846 0 .268 4.09 0%、0/846
2006 438 2 .263 3.67 0.457%、1/219
408 0 .261 3.62 0%、0/408
846 2 .262 3.65 0.236%、1/423
2007 432 0 .265 3.84 0%、0/432
432 0 .262 3.58 0%、0/432
864 0 .264 3.71 0%、0/864
2008 432 0 .265 3.74 0%、0/432
432 0 .265 3.90 0%、0/432
864 0 .265 3.82 0%、0/864
2009 432 0 .255 3.55 0%、0/432
432 0 .267 4.03 0%、0/432
864 0 .261 3.79 0%、0/864
10年 4,253 5 .264 3.87 0.118%、1/851
4,176 1 .266 4.10 0.024%、1/4,176
8,429 6 .265 3.99 0.071%、1/1,405

ノーヒットノーラン達成者

2000年
メルビン・バンチ(中日)、ナルシソ・エルビラ(近鉄)
2002年
川上憲伸(中日)
2004年
井川慶(阪神)
2006年
リック・ガトームソン(ヤクルト)、山本昌(中日)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.5回、パ・リーグが0.1回、リーグ全体が0.6回でした。

10年間でパ・リーグは1回でした。さらに前後を見渡しますと、直前が1996年で直後が2012年ですから、1997年~2011年の15年間で1回でした。
2005年からセ・パ交流戦が始まりました。

2010年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
2010 432 0 .267 4.13 0%、0/432
432 0 .270 3.94 0%、0/432
864 0 .269 4.03 0%、0/864
2011 432 0 .242 3.06 0%、0/432
432 0 .251 2.96 0%、0/432
864 0 .247 3.01 0%、0/864
2012 432 2 .244 2.87 0.463%、1/216
432 1 .251 3.03 0.231%、1/432
864 3 .248 2.95 0.347%、1/288
2013 432 1 .259 3.72 0.231%、1/432
432 0 .262 3.57 0%、0/432
864 1 .261 3.65 0.116%、1/864
2014 432 0 .264 3.89 0%、0/432
432 1 .257 3.61 0.231%、1/432
864 1 .260 3.75 0.116%、1/864
2015 429 0 .249 3.25 0%、0/429
429 0 .256 3.59 0%、0/429
858 0 .253 3.42 0%、0/858
2016 429 0 .253 3.70 0%、0/429
429 0 .260 3.66 0%、0/429
858 0 .256 3.68 0%、0/858
2017 429 0 .251 3.68 0%、0/429
429 0 .251 3.66 0%、0/429
858 0 .251 3.67 0%、0/858
2018 429 1 .259 4.10 0.233%、1/429
429 0 .254 3.90 0%、0/429
858 1 .256 4.00 0.117%、1/858
2019 429 1 .253 3.89 0.233%、1/429
429 1 .253 3.91 0.233%、1/429
858 2 .253 3.90 0.233%、1/429
10年 4,305 5 .254 3.63 0.116%、1/861
4,305 3 .256 3.58 0.070%、1/1,435
8,610 8 .255 3.60 0.093%、1/1,076

ノーヒットノーラン達成者

2012年
前田健太(広島)、杉内俊哉(巨人)、西勇輝(オリックス)
2013年
山井大介(中日)
2014年
岸孝之(西武)
2018年
山口俊(巨人)
2019年
千賀滉大(ソフトバンク)、大野雄大(中日)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.5回、パ・リーグが0.3回、リーグ全体が0.8回でした。

2020年代

L 試合 NN 打率 防御率 割合
2020 360 1 .254 3.83 0.278%、1/360
360 0 .246 3.87 0%、0/360
720 1 .250 3.85 0.139%、1/720
2021 429 0 .250 3.60 0%、0/429
429 0 .241 3.48 0%、0/429
858 0 .246 3.54 0%、0/858
2022 429 1 .248 3.36 0.233%、1/429
429 4 .240 3.16 0.932%、1/107
858 5 .244 3.26 0.583%、1/172
2023 429 0 .244 3.19 0%、0/429
429 2 .241 3.16 0.466%、1/215
858 2 .243 3.17 0.233%、1/429
4年 1,647 2 .249 3.50 0.121%、1/824
1,647 6 .242 3.42 0.364%、1/275
3,294 8 .246 3.46 0.243%、1/412

ノーヒットノーラン達成者

2020年
小川泰弘(ヤクルト)
2022年
佐々木朗希(ロッテ)、東浜巨(ソフトバンク)、今永昇太(DeNA)、山本由伸(オリックス)、コディ・ポンセ(日本ハム)
2023年
石川柊太(ソフトバンク)、山本由伸(オリックス)

総評、その他

年平均達成回数は、セ・リーグが0.5回、パ・リーグが1.5回、リーグ全体が2回でした。

1950年~2023年

L 試合 NN 打率 防御率 割合
30,089 44 .253 3.54 0.146%、1/684
30,554 35 .256 3.63 0.115%、1/873
60,643 79 .254 3.59 0.130%、1/768

ノーヒットノーランの記録

上記の表にあるように、74年間のノーヒットノーラン確率は、セ・リーグは30,089試合で44回、0.146%、684試合に1回です。パ・リーグは30,554試合で35回、0.115%、873試合に1回です。リーグ全体は60,643試合で79回、0.130%、768試合に1回です。

  • 年平均達成回数は、セ・リーグが0.59回、パ・リーグが0.47回、リーグ全体が1.07回です。
  • 年別最多達成回数は、セ・リーグが2回(8年)、パ・リーグが2022年の4回、リーグ全体が2022年の5回です。
  • 年別最少達成回数は0回で、セ・リーグが38回(年)、パ・リーグが49回(年)、リーグ全体が29回(年)です。
  • 年別連続達成回数は、セ・リーグが1994年~2000年の7年連続、パ・リーグが1966年~1971年の6年連続、リーグ全体が1964年~1973年の10年連続です。
  • 年別連続未達成回数は、セ・リーグが1977年~1985年の9年連続、パ・リーグが2001年~2011年の11年連続、リーグ全体が1979年~1984年の6年連続です。
  • 個人最多達成回数は、外木場義郎の3回です(1回は完全試合)。
  • 完全試合(パーフェクトゲーム)は、16人が達成しています(複数回達成者はいません)。

総評、その他

シーズンや時代によってばらつきはありますが、概ね漸減している理由としては、完投の減少や細かな継投の定着、ボールの仕様・メーカー変更などが考えられます。

最もノーヒットノーランに遭遇する確率が高かった年は、セ・リーグが1956年と1957年と1970年の195試合に1回(0.513%)、パ・リーグが2022年の107試合に1回(0.932%)、リーグ全体が2022年の172試合に1回(0.583%)です。
最もノーヒットノーランに遭遇する確率が低かった年は、セ・リーグが2005年の438試合で0回、パ・リーグが1956年の616試合で0回、リーグ全体が1963年の870試合で0回です。ただし、上述のとおり0回の年は何度もありますので、0回であれば試合数にかかわらず確率は0%です。
リーグ全体の完全試合(パーフェクトゲーム)の確率は、60,643試合で16回ですから、0.0264%、3,790試合に1回となります。ノーヒットノーランの4.9回に1回は完全試合となります。

1950年~2023年のリーグ全体の割合が768試合に1回(0.130%)に対して、直近の各チームのホームスタジアムでのホームゲームが年間70試合程度ですから、贔屓のチームのホームゲームのみでも11年間観戦を続ければ、統計上は1回は遭遇できることになります。
東京やその近郊にお住まいであればいろいろなチームの試合にも訪れやすいですから、贔屓のチームだけでなく他チームの試合も含めて毎日のように観戦を続ければ(時には1日2試合も)、5年程度で遭遇できるかもしれません。
ちなみに2022年に達成された5回のうち2回は、札幌ドームで行われた日本ハムのホームゲーム(1試合は交流戦)ですので、日本ハムファンの方であれば1試合、場合によっては2試合とも観戦できたかもしれません。

とは言え、あくまで理論値ですから、1,000試合観戦しても遭遇しない方もいれば、初観戦で運よく遭遇する方もいらっしゃるでしょう。
しかも宝くじなどと違って必ず当たりが含まれ、あらかじめ確率が確定しているているわけではなく、当たり(ノーヒットノーラン)が出て初めて確率が決まるわけです。つまり、前年に1回あったからといって、今年も1回ある保証はなく、0回もあれば2回以上もあるわけです。
こういうことを言ってしまうと身も蓋もありませんが、あくまで統計ではこの程度の割合であって、遭遇できたらラッキーくらいに思うことが、最も健全な試合観戦であると考えます。もし遭遇できた際は、このページのことを思い出していただければ幸いです。

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